2 Nomad 〜彼方からの訪問者〜

ノマド カナタカラノ ホウモンシャ

作詞  池松 kaz
作曲  池松 kaz

愛が欲しい 未来のため
俺のDESTINY 引きずりながら歩く

旅立ちの夢を見た
町は砂漠のジャングル
渇きつづけて求める
HEY HEY HEY HEY
HO HO HO HO YEH YEH

どこでも行ける NOMAD
それが皆の望み
自由な翼手に入れ
HEY HEY HEY HEY
HO HO HO HO

煌めくネオンサインのような
星が静かに流れ
未来の夢を語る NOMAD
I’M CALLIN’ YOU
I’M CALLIN’ YOU

FOCUS ON YOUR LIGHT
THE MESSAGE IN YOUR HEART
IT’S GONNA BE ALL RIGHT
FOR EVERYONE TONIGHT

愛が欲しい 未来のため
俺のDESTINY 引きずりながら歩く

 

曲解説:Nomad 〜彼方からの訪問者〜

kaz の恩師であり 音楽プロデューサー Casey Rankin(元ショーグン ギタリスト&Vo)の自由が丘の自宅プライベート・スタジオでレコーディング。このプライベート・スタジオで録音した曲は Rock’n Roll GENIUS 時代を含めて50曲以上に及ぶ。

たいていは、ここでラフなデモを録音して、採用されたものを豪華な設備の プロ用レコーディング・スタジオで本録音する、という流れだった。この曲は、プロの録音スタジオまでたどり着かなかった楽曲だ。しかし個人的にはとても好きで、特にプロデューサーとの思い出が詰まっていて、この曲を聴くと Casey Rankin を思い出す。

 

この時期、ボクは車を買った。スズキのエスクード という、ジープに似たRV 車だ。正式名を「エスクード Nomad」と言った。ノマドとは遊牧民、ジプシーのように定住先を持たない民を言う。最近の事務所を持たない「ノマド ワーカー」なども、語源はこの遊牧民だ。

さて、新車を手に入れ はしゃいでいたボクは、さっそく記念の曲を作った。それがこの曲だ。

定期的に Casey Rankin の家に行き、レコーディングをくりかえしていた時期で、この曲のデモを Casey に聴かせた。いつもはバンドのメンバーのギターかキーボードあたりが同席して生で弾いて聴かせるのだが、この日はkaz1人だった。へたくそなギターでコードを教えると、いきなりプロデューサーがピアノを弾き始めた。そして次にギター、ベースと音を重ね始めたのだ。Casey Rankin はマルチ・プレイヤーですべての楽器が弾ける。天才だ。この日も、わずか30分ほどで1人で多重録音をし、この曲のベーシックなオケが出来上がった。ドラムは超適当な打ち込み。
で、コーラスを入れるから一緒に歌えと言う。いつも、そうやってラフにレコーディングが始まる。歌い直しとかは一切ナシ。一発録りのぶっつけ本番だ。この曲は、そうやって収録されたラフ音源だ。

 

コーラスを入れながら Casey Rankin はピアノを弾いた。ボクも必死で歌う。でも、途中から Casey は演歌調の演奏を始めて、自らも演歌調なコーラスを歌い始めた。困惑するkaz。なんで? いきなりレコーディングを中断され、釈然としない気分でプロデューサーを見ると、彼は笑いながら。「kaz 、わざとやってんの?」と尋ねる。え? と思っていると「ヘイヘイヘイヘイ、まではいいけど。ホーホーまで入れたら 与作 でしょ」

 

言われて、ハッと気がついた。ヘイヘイ、Woo.. と歌うつもりだったけど、思わずゴロが悪く、歌ノリが良くないから、Woo.. を ホーホー と歌った。でも、それって・・

まったく、そんな気はなかったから唖然。「うーむ、ボクの日本人の遺伝子の中には演歌のスイッチがあって、思わず与作が出るのか?」ロックに染まってると自覚していた kaz にはかなり大きな衝撃だった。「ロックの与作だね」と Casey に言われて、ボツにした曲だけど、曲そのものは悪くないと思う。与作は名曲だけど、ロックじゃないから言われた時は顔が真っ赤になった。でも、もしあの時 kaz が「ヘイヘイヘイヘイ、ホーホー」と歌わなかったら、曲は続いていた。プロの録音スタジオまでたどり着けたんだろうか? 今となってはもう、わからない。このアルバムのマスタリングの時に、Casey がふざけて弾いた「演歌調の後半部分」はカットした。機会があれば最後までお聴きいただこう。

 

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